話題作を見てきました
「告白」をレイトショーで見てきました。
日曜日の夜ということで、結構すいててのんびり鑑賞できました。
住処から5分弱でいけるので十分レイトショーで見れることに今頃気づきました(遅)
んで本題ですが、まずは概要。
中学校のホームルームで担任教師の告白から始まります。
シングルマザーの彼女は職員会議で遅くなる週に一回、中学校に娘を連れてきて保健室に待たせていました。
ある日、その娘が遺体で見つかりました。その犯人はクラスの中に・・・・
犯人は担任教師にはわかっていました。担任教師はある復讐を犯人にしました。ただ、これはほんの序章に過ぎないわけではあるが・・・
と、ここまではギリギリネタばれなしですが、感想を書きたいので以後ネタばれありで書くので見たくない人はここまで。
結構衝撃的なシーンがいっぱいありましたね。こりゃ指定がR-15+になるわけだ。殺人シーンがかなりスプラッターに書かれてるし、とり方によってはいじめを助長しかねない記述もあるからね。ただ、インテリな仕掛けにびっくり。まさか牛乳に血液なんてね。すごく中学生の心理を利用した仕掛けの数々に、そこまで計算済みだったとはつくづく恐ろしい。その担任教師を松たか子が淡々と、ほぼ無表情に近い感じで演じていたのが印象的でした。
あと、発狂シーンの記述がすごい臨場感あってすごかった。っていっても叫んでるだけだけれど、狂気がすごい表されてたと思う。さすが、中島監督。この監督の作品は「嫌われ松子の一生」しか見てないけれど、あの映画もミュージカル調だったけど、感情表現がすごい描き方してたからね。あと、木村佳乃の母親役もすごくはまってたと思う。そこまで過保護だとは思わなかった。同じような場面に立てば、普通の親はそう思ってしまうんじゃないだろうかと思った。ただ、壊れていきようが、すごくかわいそうだった。そしてあんな結末をたどるとは・・・・
ウェルテルが操られているとは思わなかったなぁ。ただの(痛い)熱い教師なのかと思ってたんだけど、まさか差し金とは・・・・本人は気付いてないんだろうけど。生徒を信じていたかった教師が、自分の行ったことで、生徒を追い込んで殺人を起こすように仕向けてしまったということに気付かされてしまったときの衝撃と失望ははかりしれないだろうなぁ。扱いやすかったんだろうなぁ、森口としては。つくづくおそろしい。
少年Aの結末はちょっと読めてしまった。だが、途中のいじめを回避する方法にはびっくりしたけどね。
「ここから更生が始まるのです・・・・なんてね」
全体としては展開が速くていろんな視点からのオムニバス、面白かったなぁ。
ただ、AKB48はいらんだろ、無駄にそこにフォーカスを合わせる必要性があったのだろうか?たかが数十秒だけれど、その映像にフォーカスをあてなくても本編には何にも影響しなかったろうし、今回の曲の中では思いっきり浮くのでやっぱり無理やりなのかなぁ?
あと、音楽つながりでRadiohead の[last flower]。確かに曲調が映画に合ってたし、邪魔しないいい曲だけれど、他の曲でもよかったんじゃないかと。in the rainbow の中でも普通に合いそうなダークな曲もあるわけだし・・・・。
ま、悪くないからいいんだけど、ちょっとレコード会社の陰謀かと邪推してしまいました。
ともかく、映画としては十分楽しめた作品です。スプラッターなのと後味悪いですので個人的には朝には見たくないですが(笑)原作手に入ったら読んでみるのもいいかなぁと思える作品でした。
次は何を見に行こうかなぁ?Boxぐらいかなぁ・・・・・って邦画ばっかりつづくな~。
ま、一人で見に行くのは考えさせられる作品の方が意義深い気もするんでそれもありかと。